春夏秋冬

4月24日の志澤塾の講座は、土方氏による俳句講座である。
私は外せない竣工式のため、遅れての参加になった。土方氏とは高校時代からの親友ということもあり、事情を話して彼に甘えることにしたのである。
俳句講座は一年に一度の割合で開催し、今回で4回目となり春夏秋冬、一巡したことになった。塾生たちもそれぞれに興味を持ち投句し、土方氏の指導の下選句、志澤塾俳句会は進んでゆく。
選句した中で多かった句を列挙してみる。

鳥雲に 我が子の背中 かさねみる     鳥引いて 姫路城の 静けさや
菜の花が 幸せはこぶ 家路かな(以上4票)
緑映え 白き波間や 千種川        外堀の 散りゆく桜 花筏
坂道に 見えるすべてが 花吹雪      唇に 三帰依文の 花祭り(以上3票) 
北空に 鳥帰りたる 湖面かな       ウトウトと鳥雲に入る 意識かな
少年の 暗唱聴きて 鳥雲に        雁帰る V字つながる 仲間と縁
愛犬の 遠吠え彼方に 鳥帰る       満天の 桜と星に 映える夜
春の雪 蕾につもる 雪をどけ       足元に 花をくっつけ 初筏
庭の梅 花もきれいや 実もうれし     山笑う 街にあふれる マスクマン
異邦人 レンズの先は 花衣        匂い立つ 祖母の思いで 草餅かな
野焼きあと ビール片手に 見張り番   鳥帰る 霞がかりの 小舟かな(以上2票)

そして土方氏が選んだ特選句は
《北空に 鳥帰りたる 湖面かな》     《鳥雲に 幼き日々の 砂遊び》

今回はあらかじめ、『鳥帰る』『鳥雲』という兼題が与えられており、その題で2句、自由句で1句、投句を行った。
自然界は春から初夏へと移りつつある。日本の四季の移ろいを愛でる心をいくつになっても持ち続けたいものである。

我が家のハナミズキ

今から15年前、2003年に私は八幡建設の経営を義弟から引き継いだ。あまりに杜撰な経営実態にようやく父が気付き、義弟を辞任させ私が社長として任されることになった。一昨年八幡建設設立50周年記念式典を終えると、昨年父は91歳で穏やかに苦しむことなく息を引き取った。父の功績をうんぬんする気はないが、壮絶な一生であった。
旧社屋を解体しその跡地に、八幡グループ発祥の地、という想いで記念植樹をした。
梅・桜・ハナミズキ・百日紅・紅葉・それぞれ大小二本ずつ植樹を行った。巡る季節を感じ、愛でるために5種を選んだ。
今年は5~7日くらい桜の開花が早く、その分散るのも早かった。

散る桜 残る桜も 散る桜  この句は良寛和尚の辞世の句であるとされている。

桜が散ると《ハナミズキ》の季節である。
私は《ハナミズキ》の花そのものも好きだが、《ハナミズキ》という言葉の響きがたまらなく好きなのである。
今年は我が家の《ハナミズキ》の方が早く鮮やかに咲いた。毎朝、愛しの『ハナミズキ』に見送られて玄関を出る。
至福のひと時である。

平成30年4月1日

この日をもってパナホーム株式会社は『パナソニックホームズ株式会社』に社名を変更した。昨年10月にパナソニック株式会社の100%子会社になり、同時に当たり前であるが上場も廃止になった。「ナショナル住宅建材株式会社」から「ナショナル住宅産業」そして「パナホーム株式会社」と社名を変えながら今回は「パナソニックホームズ株式会社」として生まれ変わることになった。
私は最初から関わっているので約半世紀のお付き合いである。今回の社名変更の是非は兎も角、企業文化や組織規範が異なるパナソニックとの協業になることは自明の理である。
業績の減退だけは許されないことは自覚しなければならない。
    
明けて2日は、我々ネットワーク企業の入社式である。毎年姫路文化センターで執り行う。今年は12名の新入社員が入社してきた。毎回その席で私は司馬遼太郎が我々に託したメッセージ《21世紀に生きる君たちへ》を朗読する。もちろん新入社員もそうだが他の社員たちにも新たな気持ちで精進して欲しいという願いを込めて朗読する。
その後昨年から取り組んでいる《業務改善》について全社員に、進捗度合いとその重要性について語った。改革には必ず痛みが伴う、様々な矛盾もある、それを乗り越えなくては真の幸せを享受することは出来ない、と話した。
~ローマは一日にしてならず~である。
 
今年の花見はお昼にした。昨年の失敗(夜の姫路城での花見は寒くて震えながら行った)を教訓に、明るい暖かい日差しの中で、三左衛門堀の川土手にアマゾンから仕入れたシートを引いて、豪華弁当?を頂いた。
国内外も政治も経済も社会も全く混沌としている。
企業も個人も自己を確立した哲学を持ち、ぶれることなく真の勇気をもって進んでいかねばならない。
どうやら私も、まだ少しは生きて誰かの為になりそうである。