金木犀と私

私は読んでいないので今ひとつ定かではないが、知人の言によると又吉が受賞した『火花』の中の一節に《泣き喚く金木犀》という下りがあるそうだ。この時季あちらこちらから一斉に発する金木犀の香りについての比喩を表したものらしい。
そういえば一週間ほど前から、何処からともなく甘酸っぱい香りが漂っているのを肌で感じていた。
金木犀の香り
その①JC。三十年近く前に青年会議所の理事長を仰せつかり、またその一年後に次期理事長にバトンタッチした記憶。
その②クラチャン。50歳を過ぎてレギュラークラスで倶楽部チャンピオンに輝いた栄光。
その③社長就任。13年前妹婿から八幡建設の社長をやむを得ず引き継いだ二度と味わいたくない事業継承。
また来年も何処からともなく金木犀の香りは漂ってくるであろう。
そして同じように脳のある部分に隠されていた記憶が、金木犀の香りとともに蘇ってくる。
私には《泣き喚く》と言う表現は当てはまらない。

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