読書のすすめ

何事もそうであるが、初体験の心象でそのことが好きになるかそうでないかが決まっていく事が多い。私の顕著な例を言うなら、スキーに初めて行った時は散々で全く面白くなかった。片やゴルフの場合は一つだけまぐれでパーを取ることができ、今に続いている。
小学4~5年の頃だったと記憶している。最初に手にして読んだのが「三国志」(もちろん子供向けに書かれていた)だった。その魅力に取り付かれ「水滸伝」「西遊記」と続けて読破していった。
中学、高校と文学青年を気取り、「芥川龍之介」「太宰治」「夏目漱石」「中原中也」「吉井勇」「島崎藤村」などを読み漁った。浪人時代は参考書以外に読んだという記憶がない。大学に入り、マージャンと新宿遊びに明け暮れ怠惰な毎日を送っているとき、ある友人が『香山!いい加減にしろ、大学に何しに来たのだ』と言って手渡されたのが《司馬遼太郎》の「国盗り物語」だった。それによって再び読書熱に火が付き、それからはマージャンと新宿通いとプラス本が私の生活の一部になっていった。
読んでいて楽しいのは何と言っても池波正太郎である。「剣客商売」(主人公秋山小兵衛は私の憧れの人物である)「鬼平犯科帳」全巻隅々まで読んだ。藤沢周平も殆ど読んだが「蝉時雨」は是非読んで欲しい。山本周五郎作品は半分くらい読んだと思うが、「さぶ」は涙なしにはいられない。現存作家では浅田次郎。「蒼穹の昴」「中原の虹」を書きたくて作家になったのであるが、その為に「鉄道員」「壬生義人伝」などでその地位を確保したとの事。でも「プリズンホテル」は掛け値なしに痛快である。百田尚樹。「永遠のゼロ」でベストセラー作家になり「海賊と呼ばれた男」、最近では「カエルの楽園」は風刺の効いた小説である。また和田竜の「村上海賊の娘」はハラハラドキドキの連続だった。東野圭吾は平易な文章で分かり易く私は好印象である。女性作家でよく読むのは「平岩弓枝」「宮部みゆき」「藤原緋沙子」「乃南アサ」。
一番のお勧めは司馬遼太郎の『坂の上の雲』である。明治という時代の浪漫溢れる物語である。私は司馬遼太郎は小説家というより歴史家だと認識している。「街道をゆく」を読んでみるといっそう強くそう思う。棺の中に入れて欲しいのは《ローマ人の物語》である。この出会いは私の人生において何事にも代え難い出来事である。
年間100冊ペースは今も進行形である。

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