立春

立春、という言葉を聞くだけで何かウキウキする。寒かった冬が多少ではあるが過ぎ去っていくように感じる。
前日の三日は節分である。子供の時はあちらこちらの家に豆を拾いに行った記憶がある。私が住んでいる部落では、その当時は各家庭で豆まきをする風習がなかった。多分私の記憶では日蓮宗の宗家が豆まきをしていたように思う。子供達はお互いに誘い合って拾いに行ったものである。その宗家も心得たもので、豆を撒く時間帯を微妙にずらして、我々ガキどもが行きやすいように配慮してくれていた。
大人になるころにはその風習もなくなり、それぞれの家庭で子供たちに豆まきをするようになった。豆と言っても豆はわずかでチョコレートや飴やお菓子類を投げ、家庭行事のようになった。それも子供が大きくなると自然と行わなくなった。
今は恵方巻が流行りである。海苔業者の回し者かと思っていたら決してそうではなく、意外と歴史があって、江戸時代に一部の商家の旦那衆のお遊びとして行われていたそうである。
今年の方位は《東北東》だそうで、我が家も馴染の寿司屋で調達し《東北東》に向かって無言で丸かじり行事を執り行った。
今日からは暦の上では春である。そして3月になるとお水取りが始まる。
こうして日本の四季は我々の煩悩など全て呑み込みながら移ってゆく・・・

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